五体満足でなくても・・・

昨日クイーンズへサーフィンに行くと、「アクセス・サーフ・ハワイ」のサーフコンテストが開催されていた。 アクセスサーフハワイとは、身体に障害を持つ人にもサーフィンや水泳、スノークリングなど、海での遊びを体験してもらおう!という素晴らしい趣旨を持ったNPO団体。http://www.accessurfhawaii.org/ ビーチには車椅子の方々が続々と集まり、数十台の車椅子がビーチに停まっていた。ビーチではビーチ専用の車椅子に乗り換える。 なかには全身不随の人も少なくはなく、6-7人がかりでサーフボードへ乗せ、2-3人がかりで沖まで引っ張り、波へ乗せていた。 みんな自分達の出番を楽しそうに待ち、その一方で波を乗せるために一生懸命に力を合わせているボランティアの人達。ボランティアといっても、安全を確保しながら波に乗せてしまうプロ中のプロサーファー。 なんだか希望に満ち溢れていて、ビーチがいつもより明るく見えた。 そんなみんなの姿を見ていたら、「祐ちゃんにもやらせてあげたかったなぁ・・・」ってつくづく思った。 祐ちゃんはスノーボードの事故で下半身不随になり、希望を失ってこの世を去ってしまった。アメリカに来ていたら、きっともっと希望を持って生き続けたんだろうなぁって思わずにはいられない。 アメリカに来て驚いた事はバリアフリーの環境の多さだけではなく、車椅子で生活している人の多さ、そしてその人達のポジティブな生き方。 私がドルフィン・ウォッチングで働いていた時には、下半身不随のおじいちゃんがお客さんできた。ボートの上から見るだけなのかな?って思ったら、スノーケルを持って、ベストを着けて、海に入ってイルカを見る準備をしていた。ボートを停めると私のことを呼び、「海へ入れてくれ!」と普通に頼まれ、びっくりしたもの。 港へ着くとそそくさと電動車椅子に乗り、「バーイ!Thank you ハニー!」と言い残しながら、私を引くようなスピードで帰っていた・・・ そんな人達を見ていたら、自分の悩みなんて小さいものだなぁ・・・てつくづく思う。そして「もっと手足が長く生まれたかった・・・」ていうくらだらないコンプレックスを持つ自分に反省。 五体満足でなくても、あれだけ明るく楽しそうに生きている人達はすごい。そして五体満足である自分の体に感謝☆